電磁波オバちゃん
2006年 02月 24日
ふと向かいの席を見ると帽子を目深に被ったサングラスのオバちゃんが。
50才前後か。
なぜ目に入ったのか注意深く観察するまでも無かった。
左手に携帯電話サイズのトランシーバーのような受信機を
15センチくらいのアンテナを立てて持っており、
右手には昔のカセットタイプのウォークマンのようなものを握って、しきりにそれを眺めている。目立つよね。
なんだか気になっていたけどそれが何だか直ぐに判った。
それは電車が次の駅に到着すると、
なぜかそのオバちゃんが私の空いた隣の席に来たからだ。
なんでかね?!びびって手に持ってた携帯の電源消しちゃった。
おばちゃんが左手に持ってたのは電磁波受信機。
右手に持ってたのは電磁波の測定器。
おばちゃんはしきりに装置のディスプレイに出る
数字を見ている。
ウォークマン状の測定器は大体0.38から0.55のあたりを行ったりきたりする。
もう気になって気になってしかたなくなって
気が付いたらオバちゃんに話しかけていた。
私「電磁波測定してるんですか?」(見りゃ判るだろ?みたいなところから入ってみる)
オバ「そうよ、危ないのよ。」
私「やっぱり電車の中は電磁波一杯ですか??」
オバ「そうねー、家の中よりは多いわね。
みんな携帯もってやってるでしょ?
電車が減速すると値が増えたりするわね。
シルバーシートのあたり、あそこが一番電磁波多いのよ。
簡単にあの人ら(あの人らって誰だろう?というのはつっこまないでおく)は端っこだからって決めたんでしょうけどね、
一番危ない席なのよ」
私「そうですかーヤバいっすねーちなみにそれはどこで買ったんですか?」
オバ「インターネットよ。インターネットでは危ないものでもなんでも売ってるのよ。あ、これは危なくないけどね。危険を防ぐ安全なものよね。」
私「ありゃまー。なるほどねー
危険な世の中になってきちゃいましたね~」
・・・などと炊きつけ、持ち上げつつ。
オバちゃんは、いろいろ電磁波についての説明、
電磁波がいかに危ないかという話が
高圧線の近くはやばい脳腫瘍になるという話にまで続く。
まあ、ものの本や新聞で読んだような話の中にも、
なんとも腑に落ちない発言が見え隠れするところが魅力的だ。
不意に測定器がピピーッと鳴って値がチョットでも上がると、その発信源はどこなのかと、オバちゃんは長いアンテナ持った腕を廻してしきりに探す。この動作は何回もあった。
(ちなみに時間は午後五時を回っており電車内はそれなりに混んでます、はい。)
私「ところでこーいうのは個人的に調べてらっしゃるんですか?」
オバ「そうよ!。たまにね、こうやって調べてると
攻撃されたりするの!!、普通はコレぐらいの数値でしょ?
攻撃されると5テン幾つとかに跳ね上がるのよ!!
こわいわよー」
私「そういう時はどーなさるんですか??」
オバ「注意するのよ、その人に。そうするとね、大体逃げていくわよ。」
・・・とまあこんな具合に話は続いていくのだが、
何のために調べて、何のためにオバちゃんが攻撃されてるかは不明。オバちゃんが言う「やつら」も不明だし。
基準値が5を示すときはどんなときかも不明。
こうやってずっと会話してたので、
私まで怪しい人の手先に見られていたけど。
オバちゃんは一人で座っていた時より、
私と一緒にしゃべっているときのほうが
怪しい目で見られていない様子。
日本だと団体で居る人たちは「おおめに見られる」って感じしませんか?関係ないけど。
こうして乗り換えの大井町に着いてしまい、オバちゃんには
よ~くお礼を言ってさよならしてきたけど。
オバちゃんがどんな家に住んでどんな生活してるのか
気になった。
あ~あ。特にこの後予定無かったんだし、
くっついていけばよかったよなーと思いつつ
プールで泳ぎました。
おわり
あはははははーーーー!!
コ、コワイ・・・。
いろんな方がいらっしゃるのね。
ayaghann様、可憐な風貌なのに濃ゆい方に遭遇しはりますよね(^^)
ん? 大統領も濃ゆいキャラ orz
なかなかのチャレンジャーですね(笑)。
でもおばちゃんも悪い人ではなさそうですがちょっと違う方向に行ってしまってますね。
おそらく電磁波そのものが何者かよくわかってないですね(笑)。
ayakoさん話しかけたんですね(笑)
世の中には凄い人がいるものです。
ブログのネタにはもってこいですよね。
僕もそんなおばさんに出会えたらきっと 「素敵なネタをありがとう」
って言っちゃいますよ(笑)
このおばちゃんに「で、この電磁波測定器からは出てる電磁波ってどれくらいのモンですか?」とかからかってみたかった!!
電磁波が怖い、っていうのは よく聞きますけど
実際に電車の中で調べている人は見たことないです。
高圧線の下に住んでいる家庭で 白血病が多く発生、とか
昔 聞いたことありますよ。
それにしても そのオバチャンに話しかける
ayakoさんも すごい!!!
話しかけようか迷ったんですけど後で後悔するな~と思いまして。それになんとなく大丈夫そうなオーラの出てるオバちゃんだったんですよ。
明らかに電波系の人だと怖いですよね笑。
先日鹿児島の空港で、「携帯の電源を切らない客のために1時間出発が遅れた」というニュースがありましたねぇ。
自分には実感がありませんが、電磁波は目に見えないから、ペースメーカーをつけている人にしてみれば、すっごく不安な気持ちになるだろうなぁ、と。
文明が進歩したことによって、二酸化炭素の排出量が増えた。それと同じように、電磁波の発生も急速に増えているのだろうと想像することはできます。人間の身体って、それほど環境適応力高くないから、何らかの影響が出てもおかしくないですよね。
もし、自分がペースメーカーをつけていて、「電磁波の多いところは危険ですから、気をつけて下さいね♡」なんて言われたら、外に出て歩くのが恐くなります。
そんなとき、こんな場所は電磁波が多いとか、こういうときには気をつけましょう!みたいなことがわかったら?
文明の進化は今が一番急なんじゃないかな~って思います。
体の適応力、まさにそうですよね。それに精神や感性はそれについていけているのでしょうか・・
思わず笑ってしまいました。
いるんですねぇ。こういう人。
でも、気になって話しかけてしまうAYAKOさんはもっとすごい(笑)
僕も見習うことにします(笑)